2011年 01月 23日
No.1231 1月23日(日):フィットネスお悩み相談Vol.181 |
★このブログは毎日更新予定です。(意気込みレベル)
※毎週日曜日は「フィットネスお悩み相談」をお届けしています。
【今回のお悩み内容】
「参加したい研修会があり、会社に参加申請したところ、『会社にはお金がないから自費参加するように』という返答でした。会社の事情は分かりますが、この言葉には会社の教育に対する考え方が滲み出ている気がして失望しました。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
ご自身の日頃の態度や、自己啓発への投資状態が分からないので、事柄の正邪については何とも言えません。
なので、「会社の姿勢」という一点に絞ってコメントします。
はっきり申し上げて、このコメントは最悪だと思います。
まず、「お金がない」という状態も、「会社は教育投資に対して、こういう理念を持っていて、それに対してこれだけの投資を考えているが、現在の収益状況はこうであり、それに対して今回の研修申請は、これこれこういう理由で適っていないから、自費参加してほしい」というのであればわかります。
また、この姿勢からは「そういうことは利益を出してから言え」的なニュアンスも感じられます。
そもそも、「お金がないから自費参加しろ」という物言いは、「お金があるなら行ってもいいぞ」と言っているのと同じで、「人の育成」に少しでも関心がある人なら、絶対に口にしないことだと思います。
参考までに言えば、「徹底したリーダーシップ教育」で知られるGEやサムスンは、教育費用に年間1,000億円を投じるといわれています。ここから、200人~1,000人のリーダー候補を育成する計画のようです。
そして、この育成に「3~4年をかける」といいます。
また、ユニクロは、GE等には及ばないまでも、今後、200人のリーダー育成に年間50億円を投じると公言しています。
これを「GEやユニクロとは売上額が違う」と否定するのは簡単です。
問題は、売上に占める投資割合であり、1名あたりの育成投資額です。
GEやサムスンは売上10兆円らしいので、売上高の約1%。
ユニクロは「200人/50億円」なので、リーダー1名あたり育成費は「年間2,500万円」になっています。
それに対して、日本の教育投資は大手企業でも平均「0.1%程度」だそうです。
教育に投資もせずに、まじてや、その育成に時間をかけることもなく、短期的視点で「人が育たない」と嘆いている経営陣がどれだけ愚かかが分かろうかというものです。
ちなみに、私は「個人の自己投資」については、(経験上も、諸々の資料等を参考にしても)、月額年収の5%以上が適切なのではないかと思っています。
※もちろん、自分の人生の目的・目標達成に対する投資の意です。片っ端から本を読むとか、「資格おたく」みたいのは除きます。
つまり、月収20万円の人なら1万円以上。50万円の人なら2.5万円以上です。
※月収とは、賞与等を含む年収を12で割った額のこと。
大切な観点は「この水準で自己投資していかないと、『現在の自分』を超えていくことが難しくなっていく」ということです。
なので、会社の姿勢はまったくの別問題として、この水準までは「自己投資」をしていくことが個人には求められていると思います。
「個人」と「環境」。
この両面の「姿勢」が成長には欠かせないということになります。
******************
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「参加したい研修会があり、会社に参加申請したところ、『会社にはお金がないから自費参加するように』という返答でした。会社の事情は分かりますが、この言葉には会社の教育に対する考え方が滲み出ている気がして失望しました。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
ご自身の日頃の態度や、自己啓発への投資状態が分からないので、事柄の正邪については何とも言えません。
なので、「会社の姿勢」という一点に絞ってコメントします。
はっきり申し上げて、このコメントは最悪だと思います。
まず、「お金がない」という状態も、「会社は教育投資に対して、こういう理念を持っていて、それに対してこれだけの投資を考えているが、現在の収益状況はこうであり、それに対して今回の研修申請は、これこれこういう理由で適っていないから、自費参加してほしい」というのであればわかります。
また、この姿勢からは「そういうことは利益を出してから言え」的なニュアンスも感じられます。
そもそも、「お金がないから自費参加しろ」という物言いは、「お金があるなら行ってもいいぞ」と言っているのと同じで、「人の育成」に少しでも関心がある人なら、絶対に口にしないことだと思います。
参考までに言えば、「徹底したリーダーシップ教育」で知られるGEやサムスンは、教育費用に年間1,000億円を投じるといわれています。ここから、200人~1,000人のリーダー候補を育成する計画のようです。
そして、この育成に「3~4年をかける」といいます。
また、ユニクロは、GE等には及ばないまでも、今後、200人のリーダー育成に年間50億円を投じると公言しています。
これを「GEやユニクロとは売上額が違う」と否定するのは簡単です。
問題は、売上に占める投資割合であり、1名あたりの育成投資額です。
GEやサムスンは売上10兆円らしいので、売上高の約1%。
ユニクロは「200人/50億円」なので、リーダー1名あたり育成費は「年間2,500万円」になっています。
それに対して、日本の教育投資は大手企業でも平均「0.1%程度」だそうです。
教育に投資もせずに、まじてや、その育成に時間をかけることもなく、短期的視点で「人が育たない」と嘆いている経営陣がどれだけ愚かかが分かろうかというものです。
ちなみに、私は「個人の自己投資」については、(経験上も、諸々の資料等を参考にしても)、月額年収の5%以上が適切なのではないかと思っています。
※もちろん、自分の人生の目的・目標達成に対する投資の意です。片っ端から本を読むとか、「資格おたく」みたいのは除きます。
つまり、月収20万円の人なら1万円以上。50万円の人なら2.5万円以上です。
※月収とは、賞与等を含む年収を12で割った額のこと。
大切な観点は「この水準で自己投資していかないと、『現在の自分』を超えていくことが難しくなっていく」ということです。
なので、会社の姿勢はまったくの別問題として、この水準までは「自己投資」をしていくことが個人には求められていると思います。
「個人」と「環境」。
この両面の「姿勢」が成長には欠かせないということになります。
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by fitnessbiz-01
| 2011-01-23 20:48