2009年 07月 19日
No.678 7月19日(日):フィットネスお悩み相談Vol.94 |
★このブログは毎日更新予定です(意気込みレベル)。
※毎週日曜日は「フィットネスお悩み相談」をお届けしています。
【今回のお悩み内容】
「フリーのパーソナルトレーナーとして活動しています。単体クラブより大手クラブの方が福利厚生を含む労働環境は恵まれており、軸足を大手中心に移そうか迷っています。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
福利厚生や安定を求めるなら、大手に移られた方がいいでしょう。検討の余地はないと思います。
と、それだけで終わるわけにもいかないので、フリーの方への労働環境について記したいと思います。
企業が雇用関係者の労働環境を整備するのは当然のことです。
しかしながら、毎度、言っていることですが、「フリーのパーソナルトレーナー」というのは「職業将来性」があるのでしょうか?本当によく考えたほうがいいと思います。
私は日本におけるフィットネスクラブの社会的価値が上がれば上がるほど、その必要性はなくなると思っています。
今のように経営者が現場に無知で、「会費収入を減じた分は、会費外収入(パーソナルトレーニング等)で稼ごう」というような本末転倒の議論をしながら、「現場をアルバイトさん任せ」にしているうちは需要が生じますが、フィットネス参加人口が増え、正しい知識が国民に根付き、優秀な就職希望者も増え、社員のレベルも上がり、現場のサービスレベルが他業態と対等に論じられるようになれば、その必要性は薄れます。
何故なら、ほとんどのサービスは会費内で完結し、それ以上のサービスを受けたいお客様は「社員」がパーソナルな対応すればよく、結果として社員の「高収入」が実現することが望ましいからです。
※もちろん、高額所得者やスポーツ選手等を対象としたようなパーソナルトレーナーや、「極端な低額会費で指導は有料です」というような「普遍性を持たないパターン」は残るでしょう。
こう考えると、大手がやっているようなことは企業としては正しいですが、実は結果的に各自の競争力を減じているという見方もできます。
そういう環境を嫌がる人は一匹狼の如く、一人で行動します。
しかし、一匹狼ではプロフェショナルとして不可欠なリーダーシップ力やマネジメント力が醸成されません。
そういった人達を支援する活動もあるようですが、所詮は表層の知識しか得られませんから、わかる人達には関心を持ってもらえません。
当たり前の結論は、組織で経験を積みながら、個人を磨き続けることです。
その際も、「自己実現のためにこの会社に入りました」とか、(口には出さないまでも)「ステップアップのために入社しました」というような考え方ではダメです。
大切なことは「この会社の理念を実現するために骨を埋めるつもりで寝食を忘れて働きます」というような意識が持てるかどうかなのです。
労働環境云々の前に、こういった考え方を各自の意識根底に根づかせることが大事なのです。
※結論は最初に述べたので、その周辺の話をしました。ご了承ください。
******************
★ご質問、ご感想は以下のアドレスへ!info@fitness-biz.net
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【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
福利厚生や安定を求めるなら、大手に移られた方がいいでしょう。検討の余地はないと思います。
と、それだけで終わるわけにもいかないので、フリーの方への労働環境について記したいと思います。
企業が雇用関係者の労働環境を整備するのは当然のことです。
しかしながら、毎度、言っていることですが、「フリーのパーソナルトレーナー」というのは「職業将来性」があるのでしょうか?本当によく考えたほうがいいと思います。
私は日本におけるフィットネスクラブの社会的価値が上がれば上がるほど、その必要性はなくなると思っています。
今のように経営者が現場に無知で、「会費収入を減じた分は、会費外収入(パーソナルトレーニング等)で稼ごう」というような本末転倒の議論をしながら、「現場をアルバイトさん任せ」にしているうちは需要が生じますが、フィットネス参加人口が増え、正しい知識が国民に根付き、優秀な就職希望者も増え、社員のレベルも上がり、現場のサービスレベルが他業態と対等に論じられるようになれば、その必要性は薄れます。
何故なら、ほとんどのサービスは会費内で完結し、それ以上のサービスを受けたいお客様は「社員」がパーソナルな対応すればよく、結果として社員の「高収入」が実現することが望ましいからです。
※もちろん、高額所得者やスポーツ選手等を対象としたようなパーソナルトレーナーや、「極端な低額会費で指導は有料です」というような「普遍性を持たないパターン」は残るでしょう。
こう考えると、大手がやっているようなことは企業としては正しいですが、実は結果的に各自の競争力を減じているという見方もできます。
そういう環境を嫌がる人は一匹狼の如く、一人で行動します。
しかし、一匹狼ではプロフェショナルとして不可欠なリーダーシップ力やマネジメント力が醸成されません。
そういった人達を支援する活動もあるようですが、所詮は表層の知識しか得られませんから、わかる人達には関心を持ってもらえません。
当たり前の結論は、組織で経験を積みながら、個人を磨き続けることです。
その際も、「自己実現のためにこの会社に入りました」とか、(口には出さないまでも)「ステップアップのために入社しました」というような考え方ではダメです。
大切なことは「この会社の理念を実現するために骨を埋めるつもりで寝食を忘れて働きます」というような意識が持てるかどうかなのです。
労働環境云々の前に、こういった考え方を各自の意識根底に根づかせることが大事なのです。
※結論は最初に述べたので、その周辺の話をしました。ご了承ください。
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by fitnessbiz-01
| 2009-07-19 21:57

