2011年 03月 21日
No.1288 3月21日(月):有事のリーダーに必要な「マキャベリズム」。 |
★このブログは毎日更新予定です。(意気込みレベル)
こんにちは。遠藤です。東京は2日連続で地震がありませんでした。多分、震災後「初」ではないかと思います。
さて、多国籍軍がリビアに空爆を実施しました。
その重要な一翼を担うアメリカのオバマ大統領は、数日前に日本に復興を願う自筆のメッセージを送ったばかりです。
復興祈願の数日後に空爆。
「こういう人たちの精神バランスは一体どうなっているのだろう?」といつも不思議に思います。
この1つの答えになるのが「マキャベリズム」です。
日本において「マキャベリ」は「目的のために手段を選ばす」、「残忍」、「冷酷」といったイメージがありますが、欧米で政治を志す者に「マキャベリ」は必読の書となっているようです。
その中で私が印象に残っているフレーズは以下のものです。
「リーダーは、慈悲、忠実、高潔、親切、そして、宗教心に富んでいると見せかけながら、獣に喩えるなら、引っ掛かったワナからでも抜け出せる狐のずる賢さと併せて、狼をおじけ、しりごみさせるライオンの威厳と力を持たなければならない。」
私はこの言葉はリーダーというものを見事に喝破していると思います。
※空爆を容認しているわけではないので念のため。
これは、一見、「リーダーは三重人格者たれ!」と言っているように聞こえますが、それはまったく違います。
世の中は善人ばかりはありません。
人を騙す人間、人を裏切る人間、怠惰な人間、独裁的な人間が多数いるのです。
そういった「現実」の中で、高度な目的を達成するためには、リーダーの中に狐やライオンといった能力を使い分けることが「手段」として必要になるわけです。
「マキャベリ」の言葉は、リーダーが「強権」を発するためのものではないと私は思っています。
ちなみに、最近に読んだ「挫折力(冨山和彦著)」の中にも、「真のリーダーは内村鑑三とマキャベリを同居させている」ということが記されていました。
ご存知の通り、冨山氏は産業再生機構の最高責任者として、カネボウを筆頭に合計41社の支援活動を行ったことでも有名です。
このような組織は「体質が腐敗している」のが常だと思うので、まさに「マキャベリ」が言うところの能力が不可欠なのだと思います。
世では「私は優しいリーダーになりたい」、「私は部下の能力を引き出すリーダーになりたい」といった発言をする人を多く見かけます。
そういった考え方が、極めて一面的であり、責任の少ない組織だから通用するということがよくわかると思います。
達成する目的の意義やレベルが高ければ高いほど、リーダーには「非情」も必要なのです。
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※以下の広告は私の意思とはまったく関係なく勝手に表示されております。
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さて、多国籍軍がリビアに空爆を実施しました。
その重要な一翼を担うアメリカのオバマ大統領は、数日前に日本に復興を願う自筆のメッセージを送ったばかりです。
復興祈願の数日後に空爆。
「こういう人たちの精神バランスは一体どうなっているのだろう?」といつも不思議に思います。
この1つの答えになるのが「マキャベリズム」です。
日本において「マキャベリ」は「目的のために手段を選ばす」、「残忍」、「冷酷」といったイメージがありますが、欧米で政治を志す者に「マキャベリ」は必読の書となっているようです。
その中で私が印象に残っているフレーズは以下のものです。
「リーダーは、慈悲、忠実、高潔、親切、そして、宗教心に富んでいると見せかけながら、獣に喩えるなら、引っ掛かったワナからでも抜け出せる狐のずる賢さと併せて、狼をおじけ、しりごみさせるライオンの威厳と力を持たなければならない。」
私はこの言葉はリーダーというものを見事に喝破していると思います。
※空爆を容認しているわけではないので念のため。
これは、一見、「リーダーは三重人格者たれ!」と言っているように聞こえますが、それはまったく違います。
世の中は善人ばかりはありません。
人を騙す人間、人を裏切る人間、怠惰な人間、独裁的な人間が多数いるのです。
そういった「現実」の中で、高度な目的を達成するためには、リーダーの中に狐やライオンといった能力を使い分けることが「手段」として必要になるわけです。
「マキャベリ」の言葉は、リーダーが「強権」を発するためのものではないと私は思っています。
ちなみに、最近に読んだ「挫折力(冨山和彦著)」の中にも、「真のリーダーは内村鑑三とマキャベリを同居させている」ということが記されていました。
ご存知の通り、冨山氏は産業再生機構の最高責任者として、カネボウを筆頭に合計41社の支援活動を行ったことでも有名です。
このような組織は「体質が腐敗している」のが常だと思うので、まさに「マキャベリ」が言うところの能力が不可欠なのだと思います。
世では「私は優しいリーダーになりたい」、「私は部下の能力を引き出すリーダーになりたい」といった発言をする人を多く見かけます。
そういった考え方が、極めて一面的であり、責任の少ない組織だから通用するということがよくわかると思います。
達成する目的の意義やレベルが高ければ高いほど、リーダーには「非情」も必要なのです。
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by fitnessbiz-01
| 2011-03-21 20:43