2011年 11月 08日
No.1521 11月8日(火):「内輪の論理」で衰退一直線。 |
こんにちは。遠藤です。新聞を賑わしているオリンパスの不祥事は論外中の論外ですね。
内部の腐敗を指摘した「外国人社長」を「内輪の論理」で排除したものの、マーケットの突き上げを食って再調査したら、「外国人社長」の主張が正しかったということですからね。
「最低最悪」だと思います。
関連して、本日の日経新聞には「社外取締役の役割、今こそ」という記事がありました。
これは、冒頭のオリンパスや大王製紙のトラブルと関連付けて「社外取締役の重要性」を論じているわけですが、これは大企業、中小企業を問わず「当然である」というのが私の感想です。
実際、小さな当社も(取締役ではありませんが)「社外アドバイザー」としてプロフェッショナルトレーナーの原田一志さん、他業態において「本」にも紹介された女性カリスマ店長の岡本弓枝さんの2名にチームに入っていただいています。
「自分たちだけ」というのは、確実に限界があるんですよ。
その新聞記事には以下のように明記されています。
「日本は上場企業の49%が社外取締役を置いていないが、これは米国からすると驚きの数字だ。」
「この現状では、いわゆる『内輪の論理』がまかり通ることになる。」
「会社には外部の意見を取り入れる寛容さ、既成概念にとらわれない発想力、しがらみにとらわれない機動力が求められる。」
「社外取締役は経営の合理性や倫理性をドライに評価し、きちんと期待された仕事をしていない場合は辞任を迫る。」
これらは実に「的確」な表現だと思います。
くしくも、昨日のメルマガの「フィットネスビジネスの視点」に同じようなことを書いたばかりですが、フィットネス業界の現状は、まさに「内輪の論理」だと思います。
私から見ると、「外部意見を取り入れたがらない依怙地さがある一方、他社の動きには神経過敏で、すぐに真似事をしたがる」という「実に矛盾した姿勢」に映ります。
以前、以下の「ドジョウとナマズ」の話をブログに書いたことがあります。
「ドジョウを空輸する際、水槽の中に入れたままにすると、ドジョウは揺らされるだけでほとんどが死んでしまう。生き残れる数はたったの20%。そこで対策として考え出されたのが、水槽の中にドジョウの天敵であるナマズを水槽の中に入れるとういうもの。この方法を取ると、ナマズから逃げようと、必死に泳ぎ回るためなんと80%が生き残る。」
「ナマズ」を避けていては、社内は「空輸のドジョウ」みたいな社員だらけになるわけです。
「社長の権威」を優先したければ、それでも結構なことですが、同時に墜落の道へ一直線だということです。
記事にも「企業に緊張感を拡げることが、競争力につながる」と書かれていましたが、その通りだと思います。
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by fitnessbiz-01
| 2011-11-08 21:49