2011年 11月 19日
No.1532 11月19日(土):フィットネスビズ兄に訊け!Vol.24(通巻215) |
※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。
【今回のご相談】
※今回は11月16日実施セミナーでいただいたご質問の中から、その際にきちんと整理してお伝えできなかったものについて、この場を借りて記載させていただきます。
「他業態から見ると、フィットネスクラブの『月会費』という価格制度は不明瞭な部分があると思います。例えば、医療であれば、価格に含まれる内容が明確ですが、『月会費』の中には何が含まれているのかがわかりづらい気がします。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
もっとも大きな違いは、「何に『対価』を発生させるか」という部分にあると思います。
典型的な事例はディズニーランドです。
現在、「1デーパスポート」は6200円(18才以上)ですが、一体、この価格はどこから出てくるのかということです。
さらに、中高校生は5300円です。どういう理由で85%にしているかは、さっぱりわかりません。
しかし、人々はこの「価値」に納得して、ディズニーランドへ押し寄せます。
一方、小売りのようなものは価格が明確にわかります。
ユニクロのヒートテックが、「スタッフの接客がいいから」という理由で倍になることはありません。
特に医療においては、価格の明瞭性が求められると思います。
※コモデティ化したドラッグストアは別です。
A医院では500円だった薬が、B医院では「ディスカウント中!」で200円でしたということでは、国民は不安で仕方がないからです。
とはいえ、医療においても、「今回の治療費の1000円が妥当なのかどうか?」はわかりません。
医者が処方した内容に対しては「1000円」が決まりだとしても、「500円の治療でもよかったのではないか?」は、患者側が判断できないからです。
その証拠に帰りの受付まで料金はわかりません。このようなことは一般ビジネスではありえません。
そういう意味では、あらかじめ価格が明示されており、消費者が自分で選べるものだけが「価格が明瞭」と言うことができるのかもしれません。
いずれにせよ、価格を考える上で大切なことはフィットネスクラブ(自店)の理念を「価値」と見るのか、「1回購入値」と見るのかです。
私は「トータルな価値」と考えているので、「月会費制」は正しい選択だと思います。
しかしながら、その「価値」の中身が明確化されていないことのも事実です。
今後、「運動するとこれだけ長生きする」、「運動するとこれだけ病気になりづらい」といったことを数値化し、「月会費」に対する投資効果として立証できれば、一定の根拠を持った説明になると思います。
これは「安売り会員合戦真っ只中」の、フィットネス業界全体で取り組むことかと思います。
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※以下の広告は私の意思とはまったく関係なく勝手に表示されております。
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「他業態から見ると、フィットネスクラブの『月会費』という価格制度は不明瞭な部分があると思います。例えば、医療であれば、価格に含まれる内容が明確ですが、『月会費』の中には何が含まれているのかがわかりづらい気がします。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
もっとも大きな違いは、「何に『対価』を発生させるか」という部分にあると思います。
典型的な事例はディズニーランドです。
現在、「1デーパスポート」は6200円(18才以上)ですが、一体、この価格はどこから出てくるのかということです。
さらに、中高校生は5300円です。どういう理由で85%にしているかは、さっぱりわかりません。
しかし、人々はこの「価値」に納得して、ディズニーランドへ押し寄せます。
一方、小売りのようなものは価格が明確にわかります。
ユニクロのヒートテックが、「スタッフの接客がいいから」という理由で倍になることはありません。
特に医療においては、価格の明瞭性が求められると思います。
※コモデティ化したドラッグストアは別です。
A医院では500円だった薬が、B医院では「ディスカウント中!」で200円でしたということでは、国民は不安で仕方がないからです。
とはいえ、医療においても、「今回の治療費の1000円が妥当なのかどうか?」はわかりません。
医者が処方した内容に対しては「1000円」が決まりだとしても、「500円の治療でもよかったのではないか?」は、患者側が判断できないからです。
その証拠に帰りの受付まで料金はわかりません。このようなことは一般ビジネスではありえません。
そういう意味では、あらかじめ価格が明示されており、消費者が自分で選べるものだけが「価格が明瞭」と言うことができるのかもしれません。
いずれにせよ、価格を考える上で大切なことはフィットネスクラブ(自店)の理念を「価値」と見るのか、「1回購入値」と見るのかです。
私は「トータルな価値」と考えているので、「月会費制」は正しい選択だと思います。
しかしながら、その「価値」の中身が明確化されていないことのも事実です。
今後、「運動するとこれだけ長生きする」、「運動するとこれだけ病気になりづらい」といったことを数値化し、「月会費」に対する投資効果として立証できれば、一定の根拠を持った説明になると思います。
これは「安売り会員合戦真っ只中」の、フィットネス業界全体で取り組むことかと思います。
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by fitnessbiz-01
| 2011-11-19 21:58