No.1558 12月15日（木）：ヤクルトは「優勝を逃す準備をした」。

こんにちは。遠藤です。本日は電車内で読書に集中し、危うく乗り過ごすところでした。最近、このパターンが多くいけません・・。

先日、夜のスポーツニュースを眺めていたら、ヤクルト（←そもそも、これが「球団名」というのはどうか？！）の宮本選手が、解説者の高木豊氏の質問に答えていました。

高木氏：「中日との優勝争いの明暗を分けたものは何ですか？」

宮本氏：「経験と体験の差です。彼等は優勝を『経験』しています。我々は『体験』したことしかありません。なかなか上手く説明できませんが、その差が出るんです。」

「経験」と「体験」。

（語呂もいいですし）「さすがベテラン宮本。上手いことを言う！」と思った視聴者も多数かもしれませんが、私は「？？？」という感じでした。

「体験」を何度も積み重ねていくうちに「経験」になるということだと思うので、それはそれで一面的には間違ってはいませんが、では、Ｊ２からいきなり世界の「ベスト４」になった柏レイソルはどうなっちゃうんでしょうかね？

この話は「逆」が成立しないのです。

「優勝に経験が不可欠」であるならば、「経験しなければ優勝できない」ということになるので、永遠に優勝できないという理論になります。

（これまでも何かに記してきましたが）、私が重視している概念（哲学）に「失敗とは『失敗する準備をした』ということである」があります。

それに従えば、「ヤクルトは優勝を逃す準備をした」ということです。

一流選手といえども「言葉の使い方が弱いな・・」という印象ですね。

ところで、高木豊氏は私が好きな解説者です。

有名な話ですが、３人のお子さま（高木３兄弟）は全員プロサッカー選手です。

長男が清水エスパルス、次男がオランダのＦＣユトレヒト、三男がヴェルディユースです。

全員が「父親と違うスポーツをやっている」ということや（子どもを自由に育てている印象の意）
、（ＴＶで見た）次男をオランダに送り出す際の「親子の会話」は非常に「かっこいい」もので、私は感極まってしまったほどです。

解説の論点は（あまり見ないので）わかりませんが、そういうところが好きなのです。

来年は「弱小ベイスターズ」のコーチ就任が発表されました。

ヤクルトには「経験」を、高木氏には柏レイソル並みの快進撃を期待しましょう！

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