No.1586 1月12日（木）：偽物は「浅知恵」を好む。

こんにちは。遠藤です。本日、「現場のミカタ」に「改善提案の書き方」、「会社に反対意見を述べるには」、「リーダーとして物事がはっきり決断できません」の３項目をアップしましたので、本ページ右上のボタンからご覧ください。

さて、昨日、「トレーナーは何故、近視眼的になるか？」ということを記しました。

その答えは簡単です。

表面的な勉強をしただけで、あたかも専門的な知識を有したような浅はかなメンタリティを有しているからです。

これを「浅知恵」といいます。

「浅知恵」の人は複合視点を持ちません。

だから、本で読んだような知識、人から聞いたような知識を「正しい」と思い込みます。

こうなる原因は「本物の人」が周囲にいないからです。

表面的な知識に対し「あなたの知識など表面的に過ぎない」と指摘してくれる「本物の人」がいないからです。

以前、某有名トレーナーが書いた文章を専門家に添削してもらったら、１／３くらいが「誤り」だったことがあります。

でも、多くの現場スタッフはそれを読んで、何も気付かずに「知識」と思い込んでいるのですから「可哀そうだな」と思います。

ちなみに、「浅知恵」をググってみると、「利口そうに振る舞っても猿知恵でしかない」と書いてありました。

これをフィットネストレーナーに置き換えます。

例えば、腰痛改善や姿勢改善に対応しようとしたら、ＳＯＡＰやＨＯＰＳの知識が絶対に必要です。

でも、トレーナーの多くは合格率１００％の資格には「資格で箔が付く」とばかりに関心はあっても、ＳＯＡＰやＨＯＰＳについては名前も知らないし、その専門知識はごく一部を除き皆無に近いはずです。

ググった表現を採用すれば、「利口そうに個別のプログラムをつくっても、ＳＯＡＰもＨＯＰＳも知らなければ猿真似でしかない」ということです。

私は一方的に現状を批判しているのではありません。

全員がＳＯＡＰやＨＯＰＳの知識を習得することが現実的ではないのも十分わかっています。

だからといって、無知の塊のようなトレーナーが専門家を気取っていて言い訳がありません。

こういう現実を謙虚に認めた上で、今後の方向性を論じるべきだと言いたいのです。

いつか、こういう現実にも「正しい楔」を打ち込みたいと思っています。

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