2012年 01月 14日
No.1588 1月14日(土):フィットネスビズ兄に訊け!Vol.32(通巻223) |
※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。
【今回のご相談】
「先日の日経新聞で『ユニクロ』が『デフレ企業』と評されていました。『ユニクロ』のような大企業が『デフレ企業』の現状であれば、フィットネス業界企業が『低価格会員』を導入するのもやむを得ない流れと言えないでしょうか?」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
まず、前提として私は「低価格会員」が悪だとは考えていません。
「企業戦略に合っていないのに近視眼的に導入しても、中期的に価値を下げ、低収益にあえぎますよ」と言っているのです。
その新聞(日経)では「ジーユー」、「しまむら」、「H&M」なども「デフレ企業」と記されていましたね。
まったく、柳井正氏もアホらしくて反論する気にもならないと思います。
「デフレ企業」というのは「価値」が変わっていないのに価格を下げている企業(安売り企業)のことです。
上記の企業はすべて「価値」があります。つまり、「そもそも論」として「デフレ企業」ではありません。
翻って、フィットネス業界を見れば、「価値」は何一つ変わっていないのに、「4回会員」等を入れて単価を下げている企業が続出しています。
こいうのを「真のデフレ企業」というのです。
「4回会員」等を入れても、「日本マクドナルド」のように全体単価が上がっていれば「デフレ企業」ではありません。
ただ、単価が上がったとしても、この「4回会員」というは何も価値創造していないし、一昔前と同じ「切り売り」のアクションに過ぎません。したがって、どの道、単価は下がるはずです。
「デフレ企業」というのは「コモデティ商品」を扱っている企業に該当する表現だと思います。(※悪い意味ではありません。)
他社と同じものを売っている企業は「低価格戦略」以外に活路はありません。となれば、これは「100%規模の勝負」になりますから、積極的な出店や買収でシェア1位を目指すのが定石です。
しかし、「デフレ企業」のフィットネス業界各社は、それもしません。要するに、「ただ価格を下げているだけ」なわけです。
石油が高騰すると会費を上げる。在籍が減ると会費を下げる。それで業績が向上していれば結構なことですが、大手を中心に自らの首を絞め、低収益に陥っています。
多くの企業において、「商品価値に対してどれだけの価格価値があるか」という「哲学」がありません。
「価格に対して価値を付加していこうというアプローチ」ではなく、「価値を放置し、価格も低下させるアプローチ」をしています。
2012年というのは各社のおいて、その「価値」を固める年です。
「価値なき低価格化」は身を滅ぼすだけなのです。
★2012年1月開催!東京、大阪、名古屋での「3時間勉強会」!
※東京会場は15日(日)で締め切らせていただきます。
※来週の名古屋、大阪会場は定員が迫ってまいりましたが、まだ大丈夫です。詳細はこちらをクリックください。
******************
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※以下の広告は私の意思とはまったく関係なく勝手に表示されております。
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まず、前提として私は「低価格会員」が悪だとは考えていません。
「企業戦略に合っていないのに近視眼的に導入しても、中期的に価値を下げ、低収益にあえぎますよ」と言っているのです。
その新聞(日経)では「ジーユー」、「しまむら」、「H&M」なども「デフレ企業」と記されていましたね。
まったく、柳井正氏もアホらしくて反論する気にもならないと思います。
「デフレ企業」というのは「価値」が変わっていないのに価格を下げている企業(安売り企業)のことです。
上記の企業はすべて「価値」があります。つまり、「そもそも論」として「デフレ企業」ではありません。
翻って、フィットネス業界を見れば、「価値」は何一つ変わっていないのに、「4回会員」等を入れて単価を下げている企業が続出しています。
こいうのを「真のデフレ企業」というのです。
「4回会員」等を入れても、「日本マクドナルド」のように全体単価が上がっていれば「デフレ企業」ではありません。
ただ、単価が上がったとしても、この「4回会員」というは何も価値創造していないし、一昔前と同じ「切り売り」のアクションに過ぎません。したがって、どの道、単価は下がるはずです。
「デフレ企業」というのは「コモデティ商品」を扱っている企業に該当する表現だと思います。(※悪い意味ではありません。)
他社と同じものを売っている企業は「低価格戦略」以外に活路はありません。となれば、これは「100%規模の勝負」になりますから、積極的な出店や買収でシェア1位を目指すのが定石です。
しかし、「デフレ企業」のフィットネス業界各社は、それもしません。要するに、「ただ価格を下げているだけ」なわけです。
石油が高騰すると会費を上げる。在籍が減ると会費を下げる。それで業績が向上していれば結構なことですが、大手を中心に自らの首を絞め、低収益に陥っています。
多くの企業において、「商品価値に対してどれだけの価格価値があるか」という「哲学」がありません。
「価格に対して価値を付加していこうというアプローチ」ではなく、「価値を放置し、価格も低下させるアプローチ」をしています。
2012年というのは各社のおいて、その「価値」を固める年です。
「価値なき低価格化」は身を滅ぼすだけなのです。
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by fitnessbiz-01
| 2012-01-14 22:14