No.1609 2月4日（土）：フィットネスビズ兄に訊け！Ｖｏｌ.35（通巻226）

※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。

【今回のご相談】　
「セミナーや勉強会講師を多く務められている立場から見て、そのようなセミナー等は自費で参加すべきだと思いますか？考えをお聞かせください。」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
スタジオレッスンなど会社の目的に対して資格等を取得する場合は会社経費だと思いますが、セミナー等は「自己投資」なわけですから「自費」が基本なのではないでしょうか。

しつこいですけど「自己投資」ですからね。

「自分を向上させるため」にセミナー等を受けるわけです。

「他人からの期待」でセミナーを受けるのではないと思います。

会社が出してくれればラッキーというのはあると思いますが、そうなってしまうと貪欲に投資回収しようという意識は薄れるのではないでしょうか。

この類の話でよく聞かれるのが「会社経費にすることでスタッフにフィードバックしてもらう」とか「個人経費にすると能力が個人に帰属してしまう」という議論なのですが、これには実質的な意味はほとんどないと思います。

楽天の三木谷さんとか会社のお金でＭＢＡを取ったのに辞めちゃった人というのは結構多いですよね。

そもそも、そんな参加もしていないような人達の前で儀式的なフィードバックをしたところでまったく効果はないし、会社の目的は「強い個人をつくる」ことなわけで「能力が個人に帰属する」というのは、むしろ歓迎すべきことではないのでしょうか。

こういう「会社が上で社員はその構成員」みたいな考え方がもっともＮＧだと思いますね。

今後は組織の論理より、個人が顧客に対しどのような付加価値を提供できるかといったことが重視されます。

「自費で行って会社を儲けさせるから、その分、給料を上げてくれ！」と、こういう発想の人材が伸びるんですよ。

もっとも、会社に制度があるならどんどん使えばいいと思いますが、あくまでも「自らの意志で自分を鍛え上げる」ということが中心にあるべきでしょう。

ちなみに、海外は「会社のお金で研修」などという制度があるのでしょうかね？

なんとなくピンときませんね。

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