No.1640 3月6日（火）：「問題」は早く表に出せ！

こんにちは。遠藤です。３月は仕事もプライベートも諸々あり、油断をしていると「（いつにも増して）あっという間に終わる」と気を引き締めております。

さて、先日、「企業のＩＣＵ行き症状」を記しましたが、本日の日経関連新聞の「ＶＢ経営　虎の巻」で進藤明晶弘氏（メガチップス会長）が同じようなことを言われていました。

進藤氏のいわれる「不健全な組織」の傾向を３点ほど抜粋します。

・問題点を浮かび上がらせ、自らのリーダーシップで解決すると宣言する幹部が少ない

・報告書等を駆使して「我が組織は順調である」と印象づける幹部が多い

・責任を回避し、問題が表面化すると経済や顧客動向の変化を語り始める幹部が多い

進藤氏は日本企業に対して言っているわけですが、フィットネス業界企業も似たような組織がたくさん存在していると思います。

上記と関連して、私の経験でも以下のようなことがよくあります。

・問題を浮かび上がらせると、迷惑がられる

・報告書等に本当のことを書くと嫌われる

・「進退をかけてやれ！」というと、「そこまでできるか」という顔をされる

進藤氏はこのようなことの回避方法を「人」にスポットをあてながら以下の通り明言しています。

「問題解決の本質は単純明快だ。問題を起こすも解決するも人間。反省も求めて改善させるか、外れてもらい別の人に託すしかない。この二者択一は人間にメスを入れる痛みを伴うが、（経営者は）その覚悟を決めて動かなければならない。」

「問題隠し」、「偽報告」、「責任回避」。

これらの存在をカラダに例えれば「重度な病気が進行しているのに診断されていない、処方されていない」のと同じことです。

病気の場合、手術をすれば「痛みが伴い」ます。

企業組織も同じことだと思います。

病状の「温情放置」は事態の悪化を招くだけだと思います。

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