No.1679 4月14日（土）：フィットネスビズ兄に訊け！Ｖｏｌ.44（通巻235）

※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。

【今回のご相談】　
「部下に新聞や読書を習慣化するように指導していますが、ほとんど効果がありません。以前、そのような者には『強制力を発揮すべき』と書かれていましたが、このケースもそうすべきでしょうか？」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
結論から先にいえば、諦めた方がいいと思います。

新聞も読まない、読書もしないなんていう人は、絶対のものになりませんので。

もっとも、会社の規定に基づいて、入社初期などに一定期間の「強制力」はかけてもいいと思いますが、限度があります。

また、ハウスルール等に「強制力」をかけるのとは意味合いも違いますから、その必要も薄いと思います。

私が卒隊した「ビジネス・ブート・キャンプ」には、「３秒ルール」というのがありました。

言うまでもなく、「人は３秒で判断しろ」というものです。

あまりにも高度過ぎて、数名しかつかえこなせなかったので、通常は「３ヶ月ルール」として活用されていました。

その理論からも、経験上からも、細胞が入れ替わる「３ヶ月」指導して変わる予兆のない人は、その後も変わりません。

先日のブログでサイバーエージェントの藤田社長が「新聞を読まない若者が増えているが、そういう人は情報が偏っており、会議で話が通じない」と言われているのを紹介しましたが、新聞すら読まない人でもやっていけるのは「新聞を読まなくても話が通じる人」しか周囲にいないからです。

新聞を読まなくても、会話が通用する年齢を考えれば、せいぜい小学校高学年まででしょう。勉強している中学生になれば、程度を見透かされると思います。

そういう観点でいえば、その部下の問題というより、組織全体のレベルに問題があるということはないのでしょうか？

例えば、「社内会話の英語化」を推進している組織と、「部下が新聞を読まない組織」には、もう筆舌しがたいほどの・・差があります。

成人も過ぎて、新聞を読む意味すらわからない者は、先々、使い物にならなくなるだけなので放っておいたらいいのです。

それより、今後、企業間、各個人の優勝劣敗はさらに激しくなっていき、個人の能力はますます露呈します。

そんな部下に引きずられていくより、自分の牙を研ぐ方が大切なような気がします。

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