No.1777 7月21日（土）：フィットネスビズ兄に訊け！Ｖｏｌ.58（通巻249）

※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。

【今回のご相談】　
「ある著名な経営者が『オリジナルなど必要ない、まずは物真似すべきだ』といわれていました。遠藤さんは『物真似』を否定していると思いますが、このような意見をどう思われますか？」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
私は「物真似」は否定していません。

「猿真似」を否定しているのです（笑）

世の中のほぼすべてのものは「物真似」で成立していると思っているくらいです。

私にしても、いろいろな人を見て、「あのようになりたいな」と考えるわけですから、これも立派な「物真似」です。

では、「物真似」と「猿真似」の違いが何かといえば、「何かを成し遂げるために考え抜いているか否か」といった「目的意識」の有無だと思っています。

ハウツー本に書いてあることをそのまま真似る。

人から聞いたことをそのまま真似る。

表面的な真似事のことを「猿真似」といいます。

一方、何かを達成したいと考え、日頃から考え抜いている人が、何らかの参考事例等を取り入れるのは「物真似」です。

この取り組みは未来につながります。

私は野球をやっていたので、それで例えるなら、有名選手の打撃フォームを真似したら、一時的に打ててしまう場合があります。

しかし、その効果は一時的。すぐに打てなくなります。

何故なら、土台とか基礎が存在していないからです。

「猿真似」の人も同様です。

日頃から、習慣的に仕事の基本や思考力を鍛えていないのに、何かの真似をしても、その効果はあっても一時的です。

というわけで、私は「物真似」を否定しているわけではありません。

それにしても、「オリジナルなど必要ない、まずは物真似すべきだ」という表現は誤解が生じやすいですね。

が、こういうことの一つ一つに、思わず「そうなんだ」と思ってしまわないことです。

日頃から、「本当にそうなのか？」、「何故だろう？」と、掘り下げる癖をつけておけば「猿真似癖」に陥ることはないと思います。

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