2012年 08月 24日
No.1811 8月24日(金):「資格」より「実力」を |
こんにちは。遠藤です。陽射しに負けてたまるか!の精神で、歯を食いしばって街を歩いております。
さて、先日の日経新聞には「プロ育成期待外れ」というタイトルで、「日本の専門職養成大学院が苦境」ということが記されていました。
なんでも「実務」と「理論」が結びつかないということです。
大学側は「専門的勉強より社内教育を重視する日本企業の文化が悪い」などと、課題の本質を「人のせい」にしているようですが、このような取り組み(社会人経験のない教授陣による机上の空論)が機能しないことはやる前から明らかなはずです。
「修了者に特典があれば」などと言っている関係者もいるみたいなので、もはや絶望的です。
なんなら「ハワイ旅行」でもつけてみたらいいのです。
この「特典」の1つに「資格」があると思いますが、私はビジネス系にせよ、トレーナー系にせよ、現行の多くの「資格制度」にはほとんど意味がないと思います。
「資格」に意味があるとすれば、「学歴」のように「過去にこの学校に入りました」という自分の履歴を見せるだけのことだと思います。
※その努力自体は有意義なことなので。
例えば、私が「資格は出しません」として「実践的なビジネススクール」を期間一年間で、山のような宿題を出して、年間10万円で実施したとしましょう。
一方、数日間の勉強で「資格を出します」という短期スクールが同じく10万円だったとしましょう。
多くが飛びつくのは間違いなく後者です。
でも、「実力」がつくのは前者です。
「資格」を持っていれば、(前述の学歴にように)面接時は多少有利でしょう。
しかし、勤務開始後に「使えない」では話にならないわけです。
そのために必要なことは「再現性の高い原理原則」を学ぶこと以外にないのです。
少し前に堀場製作所最高顧問の堀場雅夫氏が「日本の大学教育」の問題点を指摘したコメントに以下があります。
「(教育関係者は)原理原則が自分たちの暮らしにどれほど役立っているかを知るべきだ。例えば、アインシュタインの相対性理論が無かったら、カーナビゲーションや携帯電話のGPSは適切な補正ができず、狂ってしまう。原理原則を学びことこそが実用であり、大学(教育)の機能だ。」
この言葉は極めて本質的です。
フィットネス業界で「原理原則」なんて言っているのは少数の方々でしょう。
巷に溢れるのは「こういうやり方で成功しました」という「目先の話」ばかり。
こういうのは「単なる事例」であって、「原理原則」ではありません。
実験で「たまたま上手くいったけど、もう1回やったら爆発した」というのと同じです。
「資格」を取ったところで、このような「偽薬」は見抜けません。
「実力」があれば見抜けます。
自分を向上させたい人は「資格(見た目)」より「実力(中身)」をつけることに注力すべきだと思います。
※9月の定例勉強会のご案内
テーマ:「競争力を生むコストマネジメント~消費税8%時代を見据えて~」
・9月18日(火):東京会場
・9月19日(水):大阪会場
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さて、先日の日経新聞には「プロ育成期待外れ」というタイトルで、「日本の専門職養成大学院が苦境」ということが記されていました。
なんでも「実務」と「理論」が結びつかないということです。
大学側は「専門的勉強より社内教育を重視する日本企業の文化が悪い」などと、課題の本質を「人のせい」にしているようですが、このような取り組み(社会人経験のない教授陣による机上の空論)が機能しないことはやる前から明らかなはずです。
「修了者に特典があれば」などと言っている関係者もいるみたいなので、もはや絶望的です。
なんなら「ハワイ旅行」でもつけてみたらいいのです。
この「特典」の1つに「資格」があると思いますが、私はビジネス系にせよ、トレーナー系にせよ、現行の多くの「資格制度」にはほとんど意味がないと思います。
「資格」に意味があるとすれば、「学歴」のように「過去にこの学校に入りました」という自分の履歴を見せるだけのことだと思います。
※その努力自体は有意義なことなので。
例えば、私が「資格は出しません」として「実践的なビジネススクール」を期間一年間で、山のような宿題を出して、年間10万円で実施したとしましょう。
一方、数日間の勉強で「資格を出します」という短期スクールが同じく10万円だったとしましょう。
多くが飛びつくのは間違いなく後者です。
でも、「実力」がつくのは前者です。
「資格」を持っていれば、(前述の学歴にように)面接時は多少有利でしょう。
しかし、勤務開始後に「使えない」では話にならないわけです。
そのために必要なことは「再現性の高い原理原則」を学ぶこと以外にないのです。
少し前に堀場製作所最高顧問の堀場雅夫氏が「日本の大学教育」の問題点を指摘したコメントに以下があります。
「(教育関係者は)原理原則が自分たちの暮らしにどれほど役立っているかを知るべきだ。例えば、アインシュタインの相対性理論が無かったら、カーナビゲーションや携帯電話のGPSは適切な補正ができず、狂ってしまう。原理原則を学びことこそが実用であり、大学(教育)の機能だ。」
この言葉は極めて本質的です。
フィットネス業界で「原理原則」なんて言っているのは少数の方々でしょう。
巷に溢れるのは「こういうやり方で成功しました」という「目先の話」ばかり。
こういうのは「単なる事例」であって、「原理原則」ではありません。
実験で「たまたま上手くいったけど、もう1回やったら爆発した」というのと同じです。
「資格」を取ったところで、このような「偽薬」は見抜けません。
「実力」があれば見抜けます。
自分を向上させたい人は「資格(見た目)」より「実力(中身)」をつけることに注力すべきだと思います。
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by fitnessbiz-01
| 2012-08-24 20:29