No.1913 12月4日（火）：「ノウハウ１・努力９９」

こんにちは。遠藤です。本日はＪＶクラブの「望年会」で、すっかり更新が遅くなりました。

さて、某ビジネス誌に元トリンプ・インターナショナル社長の吉越氏の本質的な（と私が思う）記事がありました。

それが、タイトルの「ノウハウ１・努力９９」です。

吉越氏には有名なマネジメント手法が数々あるわけですが、その代表的なものに「早朝会議」があります。

吉越氏の在任中に「早朝会議」を見学した人々は「１，０００人以上」いるそうです。

が、「それを見て実行した人数％、根付かせた例はさらに数％だろう」とのこと。

吉越氏が「早朝会議」というノウハウを丸々公開して可と考えた背景には、「しまむら」の藤原秀次郎会長が自社のシステム等をあまりにもあからさまに公開してくれた体験があるといいます。

その際、「こんなことまで公開していいのですか？」と問う吉越氏に、藤原氏は「これはそう簡単に真似できるものではないんですよ。たとえ、真似されたとしても最後までやり切れる会社はまずありません。だから、公開してもまったく問題ないんです」と言われたそうです。

だから、吉越氏としても「わかる人だけに貢献できれば本望」といったところだと思います。

大経営者と自分を対比する意図は毛頭ないですが、私もまったく同じ考えです。

私はセミナーでも勉強会でも「惜しげもなくノウハウを公開する」とよく言っていただけます。

「現場のミカタ」もやっていますし、資料もオールフリーで全公開です。

でも、そこには「簡単ではない」という確固たる考えがあるんです。

それは見下したような意味ではなく、「本音のメッセージ」です。

フィットネスクラブの経営は簡単じゃないですよ。

この業界には１００点満点で４０点しか取れていないクラブが６０点になると「改善」とか言っているような事例が多くあります。

本当に困った感覚であり、論点だと思います。

吉越氏、藤原氏の言葉の一端でも理解できていれば、そういう見解になるはずがないんですけどね。

「辛苦」と「経験」の閾値が低いんです。

だから、「わからない」のだと思います。

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