2013年 03月 30日
No.2028 3月29日(金):「訓練された無能」 |
こんにちは。遠藤です。(フェイスブックにも記しましたが)、本日は東京に戻って食事会(飲み会)でした。今週はもうダウン・・。明日はジムに行くのを止めて、休養(リカバリー)に専念します。
さて、JR福知山線脱線事故の裁判が続いています。
繊細な問題なので、事故自体にはコメントしませんが、この問題の根幹は「腐った組織体質」にあります。
「ミスをしたら怒られる」、「言いたいことが言えない」、「命令には従わなければいけない」、「ペコペコすることを求められる」などなどなど・・といった体質の放置が事故の背景です。
運転手は「お客さまの安全」より、「遅延したら怒られる」という「完全に誤った考え方」に「教育された」のです。
この「教育された」という部分が大切なポイントです。
先日、お世話になっているAさんから「訓練された無能」という概念を学びました。
これはマートンという社会学者が主張していることで、具体的には「官僚制組織」において起こる次のような現象を指します。
私は「完璧な表現だ」と思いました。
(1)訓練された無能
規則に固執することによって変化した状況に対応できなくなること。組織構成員が規則に固執するようになり、環境の変化に対して柔軟に対処することができなくなること
(2)最低許容行動
組織構成員が、処罰を逃れるために規則に従って行動し、最低限許される行動しかとらなくなること
(3)顧客の不満足
規則を守る行動を優先し、顧客のニーズなどに対応した行動はとらなくなること
(4)目標置換
目的と手段が逆転してしまうこと
(5)個人的成長の否定
効率性が強調されることによって、コストのかかる「個人の成長」という側面が軽視されていくこと
(6)革新の阻害
新しいことを行おうとした場合は、既存の規則を大きく変革しなければならないが、既得権益を保持している組織メンバーが、自分の地位を脅かされるのではないか、既得権益を失うのではないかという意識から強力な抵抗をすること
まさに、「大企業そのもの」です。
前述の事故の根源もこれだし、業界大手だけでなく、多くのフィットネス業界企業の体質も同じです。
社長の前ではハイハイ言っている割に、部下スタッフには滅法、強く、日頃、何も教えていないくせに、高圧的に結果を責めまくる上司と行動していると「訓練された無能」になります。
これに気づくのは「自分自身」以外にありません。
これは、当社のような小さな会社も例外ではありません。
先日、当社の社員と食事をした際も、それに近い兆候が見られたので、「会社より(善良な)お客さまを優先しろ!」、「自分の考えをはっきり言え!」と釘を指してきたくらいです。
これはトツプがいう以外にありません。
「訓練された無能」になりたくなければ、日頃から、自分が正しいと思ったことを、堂々と主張すべきです。
しかし、それには「発言にふさわしいだけの行動(努力)」がセットです。
皆、「訓練された無能」は嫌と口では言うに決まっているけど、努力もしない。
ならば、「訓練された無能」になりなさいよ、と。
繰り返しますが、それを選べるのは「自分だけ」です。
*****************
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さて、JR福知山線脱線事故の裁判が続いています。
繊細な問題なので、事故自体にはコメントしませんが、この問題の根幹は「腐った組織体質」にあります。
「ミスをしたら怒られる」、「言いたいことが言えない」、「命令には従わなければいけない」、「ペコペコすることを求められる」などなどなど・・といった体質の放置が事故の背景です。
運転手は「お客さまの安全」より、「遅延したら怒られる」という「完全に誤った考え方」に「教育された」のです。
この「教育された」という部分が大切なポイントです。
先日、お世話になっているAさんから「訓練された無能」という概念を学びました。
これはマートンという社会学者が主張していることで、具体的には「官僚制組織」において起こる次のような現象を指します。
私は「完璧な表現だ」と思いました。
(1)訓練された無能
規則に固執することによって変化した状況に対応できなくなること。組織構成員が規則に固執するようになり、環境の変化に対して柔軟に対処することができなくなること
(2)最低許容行動
組織構成員が、処罰を逃れるために規則に従って行動し、最低限許される行動しかとらなくなること
(3)顧客の不満足
規則を守る行動を優先し、顧客のニーズなどに対応した行動はとらなくなること
(4)目標置換
目的と手段が逆転してしまうこと
(5)個人的成長の否定
効率性が強調されることによって、コストのかかる「個人の成長」という側面が軽視されていくこと
(6)革新の阻害
新しいことを行おうとした場合は、既存の規則を大きく変革しなければならないが、既得権益を保持している組織メンバーが、自分の地位を脅かされるのではないか、既得権益を失うのではないかという意識から強力な抵抗をすること
まさに、「大企業そのもの」です。
前述の事故の根源もこれだし、業界大手だけでなく、多くのフィットネス業界企業の体質も同じです。
社長の前ではハイハイ言っている割に、部下スタッフには滅法、強く、日頃、何も教えていないくせに、高圧的に結果を責めまくる上司と行動していると「訓練された無能」になります。
これに気づくのは「自分自身」以外にありません。
これは、当社のような小さな会社も例外ではありません。
先日、当社の社員と食事をした際も、それに近い兆候が見られたので、「会社より(善良な)お客さまを優先しろ!」、「自分の考えをはっきり言え!」と釘を指してきたくらいです。
これはトツプがいう以外にありません。
「訓練された無能」になりたくなければ、日頃から、自分が正しいと思ったことを、堂々と主張すべきです。
しかし、それには「発言にふさわしいだけの行動(努力)」がセットです。
皆、「訓練された無能」は嫌と口では言うに決まっているけど、努力もしない。
ならば、「訓練された無能」になりなさいよ、と。
繰り返しますが、それを選べるのは「自分だけ」です。
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by fitnessbiz-01
| 2013-03-30 00:05