No.2127 7月6日（土）：フィットネスビズ兄に訊け！Ｖｏｌ104（通巻295）

※毎週土曜日は「フィットネスビズ兄に訊け」です。

【今回のご相談】　
「世は『アベノミクス一色』ですが、一方では有名企業にして『希望退職者』を募集しています。今後、フィットネス業界も、そのような状況になっていくのでしょうか？」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
「希望退職者を募集する時代」は来ません。

理由は簡単です。

そんな余裕はないからです。

つまり、何が言いたいかというと、希望退職者を募集する前にクラブが潰れるということです。

または、「Ｍ＆Ａ」で買収されます。

したがって、（これまでも一貫して言ってきたことですが）、「Ｍ＆Ａ」というのは心の底から感謝すべきことなのです。

「他社に会社を取られた」という感情になりがちですが、大間違いです。

だって、買ってもらえなければ、クラブは潰れて従業員は路頭に迷ったのですよ。

それが一瞬にして大手企業の社員になれる。

皮肉ではなく、行き場を失うより、ずーっと良い状況です。

が、せっかく「Ｍ＆Ａ」してもらったのに、何もしないうちから辞めていく人がいます。

「マニュアル主義だ」とか「数字に偏っている」とか言って。

「文句は結果を出してから言ってくれ」という感じですが、で、この類の人が取る行動は決まっています。

「昔の仲間がいる職場へ行く」か、「自分が中心的役割になれる小規模クラブに行く」です。

前者は「安心感」を求め（通称「マザコン転職」）、後者は「自分で采配がふるえる」と勘違いするのです。

が、それまで「マネジメント職」として結果を出せていない人が、どんなクラブに行ったところで、同じように「結果を出せない」に決まっています。

実際、この類いのキャリアで活躍している人っていますかね？

そんな人を見境なくお迎えしているクラブも、高い確率で「閉鎖か買収」になると思います。

ご意見にあるような「有名企業の早期退職」も、その大半は「従属マインド」の「ヒラメ社員」です。

わたしからすれば、さっさと辞めるだけ正解です。

「自分の人生はこれでいいのか？」と自問する良い機会ですよ。

そして、ゼロから人生をやり直したらいいんです。

とはいえ、そうなる前に「気づくべき」ですね。

これは大企業も中小企業も関係ありません。

あくまでも「個」の問題です。

早く気づいて、早く行動する「個」だけが「自分の人生」を生きることができるのです。

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