No.2498 7月12日（土）：学長に訊け！Ｖｏｌ136（通巻327）

※毎週土曜日は「学長に訊け！」です。

【今回のご相談】　
「よく『自己啓発系のセミナーには行かなくていい』と言われていますが、私はやる気が出るのでよく参加しています。そのように考える理由を教えてください」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
きわめて簡単です。

計算しつくされた心理学にはめられているだけだからです。

念のため言っておくと、２～３回は行ってもいいと思います。経験のために。

その後も行きたい人は行けばいいと思います。

それで「人生が変わった」と言う人もいるわけですから。

でも、私からすればそれは催眠術にかけられているようなものです。

だから、催眠術が解ければ、また自己啓発セミナーに行って「お言葉」を求める。

その繰り返しです。

多くがそんな感じではないですか？

「人生が一瞬で変わる」というのは、一種の「洗脳」です。

「人生が一瞬で変わる」なんて、絶対にあり得ない。

そう思わされている時点で、既に「洗脳」はスタートしているんですよ。

もちろん、「人生が変わるきっかけ」は一瞬にあります。

しかし、その資格を有すのは、そこに至るまでの人生を全力で生き抜き、成功や失敗を繰り返してきた人だけです。

「自己啓発セミナーにはまる人」って、「顔」を見たらわかりますよね。

「夢心地」みたいな顔をしていて、「リアルに生きている」感じが全然しない。

また、この種のセミナーはゲーム的なことやテスト的なことをやらされますが、私は気持ち悪くて仕方ない。

簡単なテストをして「私の人生の価値感は家族だったんだ」なんて言っている人は終わっていますからね、ホント。

「動物占い」でもやってなさいって感じ。

私はふざけて言っていません。

「自己啓発セミナー」も「動物占い」も根源に流れているものは同じでしょ。

では何故、この種のお遊戯や他人の言葉に簡単に洗脳されるかといえば、「自分がない」からです。

誰かに決めてもらわないと結論が出せない。

故に、誰かが「情熱」だといえば、「情熱」にはまる。

誰かが「夢」だといえば、「夢」にはまる。

誰かが「お金」だといえば、「お金」にはまる。

誰かが「幸福度」といえば、それにはまる。

こうやって、常に他人の価値観に支配されている。

ここに「自分」はいません。

完全に「情報弱者」の思考回路です。

しかし、世の中の８０％くらいは「情報弱者」です。

だから、こういう研修やセミナーは非常に人気があります。

でも、冷静に考えてください。

自分の人生観など人に教えてもらうものじゃないでしょう。

「人生観」は「生き様」からしか生まれません。

「生きる」をぶつけ合うんですよ。

人生はそれでしか変わらない。

絶対にそれでしか変わらない。

「自己啓発セミナー」に「『生（せい）』のぶつけ合い」がありますか？

それが私の考え方です。

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