No.2533 8月16日（土）：学長に訊け！Ｖｏｌ140（通巻330）

※毎週土曜日は「学長に訊け！」です。

【今回のご相談】　
「本質の見極め方についてご質問です。私はセミナー等でプレゼンに勢いがあるとそれに飲まれてしまい『そうだったのか！そうに違いない！』と如何にもそれが正しいと感じてしまうことがありました。それは単純に不勉強だったのと、ホンモノを知らなかったことが原因なのでしょうか？今はまだなんとなくですが、遠藤さんが仰っていた中身が空っぽ、薄いというのを感じられるようになってきました」

【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
答えは簡単です。

「単純に不勉強なだけであったのと、ホンモノを知らなかったことが原因なのでしょうか？」

「その通りです！」としか言いようがありません。

例えばですが、一流のワインを飲んだことがないソムリエがいるでしょうか？

絶対にいません。

ソムリエが何故「違い」がわかるかといえば、それは一流品と三流品の「差」を知っているからです。

「一流」を知っているから「差」を認識できるのです。

これと同じことで、あなたが「感化」を受けてしまうのは「差」を認識できないからです。

「一流」と「三流」の差がわからないのです。

これを「情報弱者」といいます。

世の中には詐欺同然の商品がたくさんあります。

このターゲット商品となるのが「お金持ちになる方法」、「モテる方法」、「なんとかダイエット」です。
※すべてとはいわないが。

で、カモられるのが「情報弱者」であり、売り手はそのことをわかっています。

「差」がわからない人は簡単に騙せるのです。

これは「サービス」に置き換えても同様の説明ができます。

普段、コンビニにしか行ったことがないような学生に「ホスピタリティマインドを持ってお客さまと接してください」なんて言ってもわかるわけがありません。

なので、この学生を意図してリッツカールトンに宿泊させれば、根本的には何１つ変わりませんが「自分がダメである」という「差」くらいは認識できるようになるかもしれません。

とはいえ、１００連泊くらいさせれば何かが変わるかもしれません。

つまり、あなたが「差」を認識できない原因は、日常的に「差が認識できない環境にいる」ということです。

もっとはっきり言えば、三流としか付き合っていない、または同じような人としか付き合っていないからです。

この時、私のような一般人に毎日、一流のワインを飲むことはできませんが、毎日、一流の人と付き合うことはできます。

何故なら、今は「ネット」があるからです。

「ネット」があれば総理大臣にだってアクセスできます。
※この職位が一流という意味ではないので念のため。

多くの人の毎日は同じような人と同じよう会話をして終わりです。

これでは視野が狭くなるしかなく、その中でしか物事が判断できなくなります。

「本質」を見極められるようになるには、業界を問わず（特に業界外）自分が「凄い」と思う人に、リアルでもネットでも会いに行くことが大切です（※リアルが基本です！）。

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