2015年 02月 16日
No.2717 2月16日(月):「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」 |
こんにちは。遠藤です。本日は無料メルマガ「ビジネス向上力のヒント」の配信日です。今回の内容は以下です。
(1)今、感じていること
・「10人に9人」の生き方でいいですか?
(2)フィットネスビジネスの視点
・DeNA、検診結果をスマホで管理
(3)今週の一冊
※ご登録者のみに公開
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さて、上記メルマガには「フィットネスビジネスの視点」というコーナーがあります。
これは直近で起こった業界内外のニュースに私が見解をつけるものです。
今回はDeNAを題材にし、「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」について述べました。
大切な内容だと思っているので、ブログでもシェアします。
【今回のテーマ】:DeNA、検診結果をスマホで管理
DeNAは住友商事と提携し、4月から健康保険組合向けのデータ管理サービスを始めます。健保組合の加入者がスマホで健康診断の結果などを確認したり、健康状態や関心に沿った記事を読むことが可能です。
【見解】
●機会に乗じているだけ
まぁ、このニュース自体にはまったく関心がないのでコメントしません。昨今は特に「ヘルスケア関連」のサービスが続々と開発されていますが、一貫して言ってきたようにそのほとんどは5年後には存在していません。その理由をここでは掘り下げませんが、大まかにいえば本気でやっていないことと、期待した効果が得られないことです。
このDeNAの取り組みにしても、厚生労働省が2015年度から実施する「データヘルス計画」に対応する取り組みです。要は機会に乗じているだけなのです。ゲームの課金モデルに限界を感じてきたから、他のビジネスを探しているに過ぎません。今後もコロコロとビジネスを入れ替えていくことでしょう。
本気で取り組んでいるなら取締役会長という経営トップが退任するはずがありません。あれほど入れ込んでいた横浜DeNAベイスターズの球団オーナーも即日退任してしまいました。「IT系の若者と組んで新しい会社を立ち上げることに携わっていきたい」とのことですが、まさに「機を見るに敏」。プロセスを考えれば理解に苦しみます。
●「自分の軸」を持て!
このことをもっともわかりやすく言語化しているのが楠木建氏(一橋大学教授)でしょう。ご存知かと思いますが、楠木氏は「ストーリーとしての競争戦略」、「好き嫌いと経営」などの高品質なビジネス書の著者でもあります。
楠木氏は今後の企業の競争力のあり方を「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」に分け、「外部環境の追い風(機会)をうまく捉えて稼ぐ企業をオポチュニティ企業」とし、「自分たちの立ち位置をはっきりさせ、ユニークな戦略ストーリーを持ち、その結果として儲かっている企業をクオリティ企業」と呼んでいます。
そして「どちらが良いという話ではなく、どちらに軸足を置くかが重要」と述べており、私見として「クオリティ企業こそがこれからの日本のモデルである。不易流行という言葉があるが、その不易をとらえたのがクオリティ企業で、流行をとらえたのがオポチュニティ企業である」と続けています。
さらに「これは僕の好き嫌いだが『これからは◯◯の時代だ!』という人があまり好きではない。世の中の本質はそんなに変わるものではない。商売の本質は時代を超越して変わらない。本当に時代が変わるとしたら、それは人間の本性が変わる時だと思う」と述べています。これはあまりにも見事で的確な指摘だと思います。
読者の皆さまはこれを読んでどう思いますか?楠木氏が言われるようにいい悪いではなく、私は「クオリティ企業」に共感する人間です。だから、DeNAという企業にまったく共感できないし、それに沿った主張を展開しているのです。
ここで皆さまに言いたいのは「自分の軸を持て!」ということです。自分は「クオリティ企業」に共感するのに、「成長しているから」などという理由で「オポチュニティ企業」に身を置いたところで不幸になるだけです。自分の人生を送るには「自分軸」が欠かせません。
(メルマガはここまで)
私は「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」の理解とともに、最後の「不幸になるだけ」という部分を伝えるために、本内容を書きました。
明日はメルマガに書き切れなかったことをさらに掘り下げます。
*****************
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これは直近で起こった業界内外のニュースに私が見解をつけるものです。
今回はDeNAを題材にし、「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」について述べました。
大切な内容だと思っているので、ブログでもシェアします。
【今回のテーマ】:DeNA、検診結果をスマホで管理
DeNAは住友商事と提携し、4月から健康保険組合向けのデータ管理サービスを始めます。健保組合の加入者がスマホで健康診断の結果などを確認したり、健康状態や関心に沿った記事を読むことが可能です。
【見解】
●機会に乗じているだけ
まぁ、このニュース自体にはまったく関心がないのでコメントしません。昨今は特に「ヘルスケア関連」のサービスが続々と開発されていますが、一貫して言ってきたようにそのほとんどは5年後には存在していません。その理由をここでは掘り下げませんが、大まかにいえば本気でやっていないことと、期待した効果が得られないことです。
このDeNAの取り組みにしても、厚生労働省が2015年度から実施する「データヘルス計画」に対応する取り組みです。要は機会に乗じているだけなのです。ゲームの課金モデルに限界を感じてきたから、他のビジネスを探しているに過ぎません。今後もコロコロとビジネスを入れ替えていくことでしょう。
本気で取り組んでいるなら取締役会長という経営トップが退任するはずがありません。あれほど入れ込んでいた横浜DeNAベイスターズの球団オーナーも即日退任してしまいました。「IT系の若者と組んで新しい会社を立ち上げることに携わっていきたい」とのことですが、まさに「機を見るに敏」。プロセスを考えれば理解に苦しみます。
●「自分の軸」を持て!
このことをもっともわかりやすく言語化しているのが楠木建氏(一橋大学教授)でしょう。ご存知かと思いますが、楠木氏は「ストーリーとしての競争戦略」、「好き嫌いと経営」などの高品質なビジネス書の著者でもあります。
楠木氏は今後の企業の競争力のあり方を「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」に分け、「外部環境の追い風(機会)をうまく捉えて稼ぐ企業をオポチュニティ企業」とし、「自分たちの立ち位置をはっきりさせ、ユニークな戦略ストーリーを持ち、その結果として儲かっている企業をクオリティ企業」と呼んでいます。
そして「どちらが良いという話ではなく、どちらに軸足を置くかが重要」と述べており、私見として「クオリティ企業こそがこれからの日本のモデルである。不易流行という言葉があるが、その不易をとらえたのがクオリティ企業で、流行をとらえたのがオポチュニティ企業である」と続けています。
さらに「これは僕の好き嫌いだが『これからは◯◯の時代だ!』という人があまり好きではない。世の中の本質はそんなに変わるものではない。商売の本質は時代を超越して変わらない。本当に時代が変わるとしたら、それは人間の本性が変わる時だと思う」と述べています。これはあまりにも見事で的確な指摘だと思います。
読者の皆さまはこれを読んでどう思いますか?楠木氏が言われるようにいい悪いではなく、私は「クオリティ企業」に共感する人間です。だから、DeNAという企業にまったく共感できないし、それに沿った主張を展開しているのです。
ここで皆さまに言いたいのは「自分の軸を持て!」ということです。自分は「クオリティ企業」に共感するのに、「成長しているから」などという理由で「オポチュニティ企業」に身を置いたところで不幸になるだけです。自分の人生を送るには「自分軸」が欠かせません。
(メルマガはここまで)
私は「オポチュニティ企業」と「クオリティ企業」の理解とともに、最後の「不幸になるだけ」という部分を伝えるために、本内容を書きました。
明日はメルマガに書き切れなかったことをさらに掘り下げます。
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by fitnessbiz-01
| 2015-02-16 19:15