2016年 05月 17日
No.3173 5月17日(火):「自己実現」の前に絶対にすべきこと |
こんにちは。遠藤です。今朝の東京は土砂降りの雨。
巷の自己啓発書にあるように「だとしても『潤いのある、なんて素敵な朝なんだ!』と考えましょう」なんて、到底思えません。
さて、昨日のメルマガで紹介した本に「マズローの欲求5段階説」が記されていました。
今まで幾度も目にしたことがあるものの、正直、あまり「ピン」と来たことがなかったのですが、今回、再認識したことがあります。
ちなみに有料メルマガに記そうと思いましたが、もっとも読者数が多いブログでシェアすることにしました。
私としては多くの方に理解してほしい内容だからです。
結論を先に述べると、私が理解したのは「だから、組織やチームに属して結果を出すことが必要なのだ」ということです。
ご承知の通り、「マズローの欲求5段階説」とは「人間の欲求は低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲するようになる」というものです。
いろいろな図や言葉で説明されていますが、以下は同書と同じものを引用します。
第一階層の「生理欲求」は、生きていくための最低限の欲求です。
戦時国などはこの欲求さえ満たされないので、次の欲求に進んで行かないことになります。
「生存欲求」と考えても良いと思います。
第二階層の「安全・安定欲求」は、安全で安心な暮らしがしたいという欲求です。
「衣食住」などが含まれます。
私たちは日本で暮らしているので、基本的にこの段階までは満たされています。
ここから多くの人が求めている「自己実現」の間に「愛情と所属」、「尊厳と承認」の欲求が登場します。
ここが重要です。
「愛情と所属」、「尊厳と承認」。
いずれも「周囲とのかかわり合い」の中で生まれるものです。
「愛情と所属」とは仲間が欲しいとか、誰かを愛したい、愛されたいという欲求です。
ストレスの大半は人間関係といわれるように、人は孤独になることで不安や疎外感を覚えます。
「尊厳と承認」は、その中で認められたいとか、リスペクトされたいという欲求です。
これは売名的な誤解を招くかもしれませんが、そうではなく「リーダーシップを発揮したい」というように解釈いただければよいと思います。
「これらはいずれも周囲とのかかわり合いの中で生まれる」と述べましたが、それが行われる代表的な場所が組織であり、チームです。
私は「そこしかない」とさえ思います。
つまり、人間は組織やチームに承認され、そこから尊厳を得ることが「自己実現」のプロセスで不可欠なのです。
私が再認識したのはこの点です。
では、それは何故か?
チームに承認され、チームから尊厳を得るというのが「利他」だからです。
FBL大学の方はご理解いただけると思いますが、私はこのことを一貫してお伝えしています。
「我欲のリーダー」に「利他の精神」はありません。
だから、常に態度も言動も「利己」なのです。
このことは私が「起業したい人、独立したい人は結果を出せる人間になるまで、徹底的に組織で修業すべきである」と主張してきたことの「解」でもあります。
この説明でわかると思いますが、それをしないというのは「第三階層と第四階層」をすっ飛ばして、いきなり「自己実現」に向かっていることになります。
つまり、「利他」を習得せぬまま自分が勝つことだけに向かってしまうから、いつまで経っても人やチームを勝たすことができないし、愛情や尊厳や承認を得ることもできないのです。
当業界には「起業」を煽る向きもありますが、私が「無責任だ」と言っているのは、多くのケースでこういった前提が存在していないからです。
「自己実現」には段階があります。
上司ならまずは部下スタッフを勝たす。そして、チームも勝たす。
部下スタッフならまずは上司を勝たす。そして、チームも勝たす。
「自己実現」は「それから」ということです。
*****************
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巷の自己啓発書にあるように「だとしても『潤いのある、なんて素敵な朝なんだ!』と考えましょう」なんて、到底思えません。
さて、昨日のメルマガで紹介した本に「マズローの欲求5段階説」が記されていました。
今まで幾度も目にしたことがあるものの、正直、あまり「ピン」と来たことがなかったのですが、今回、再認識したことがあります。
ちなみに有料メルマガに記そうと思いましたが、もっとも読者数が多いブログでシェアすることにしました。
私としては多くの方に理解してほしい内容だからです。
結論を先に述べると、私が理解したのは「だから、組織やチームに属して結果を出すことが必要なのだ」ということです。
ご承知の通り、「マズローの欲求5段階説」とは「人間の欲求は低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲するようになる」というものです。
いろいろな図や言葉で説明されていますが、以下は同書と同じものを引用します。
第一階層の「生理欲求」は、生きていくための最低限の欲求です。
戦時国などはこの欲求さえ満たされないので、次の欲求に進んで行かないことになります。
「生存欲求」と考えても良いと思います。
第二階層の「安全・安定欲求」は、安全で安心な暮らしがしたいという欲求です。
「衣食住」などが含まれます。
私たちは日本で暮らしているので、基本的にこの段階までは満たされています。
ここから多くの人が求めている「自己実現」の間に「愛情と所属」、「尊厳と承認」の欲求が登場します。
ここが重要です。
「愛情と所属」、「尊厳と承認」。
いずれも「周囲とのかかわり合い」の中で生まれるものです。
「愛情と所属」とは仲間が欲しいとか、誰かを愛したい、愛されたいという欲求です。
ストレスの大半は人間関係といわれるように、人は孤独になることで不安や疎外感を覚えます。
「尊厳と承認」は、その中で認められたいとか、リスペクトされたいという欲求です。
これは売名的な誤解を招くかもしれませんが、そうではなく「リーダーシップを発揮したい」というように解釈いただければよいと思います。
「これらはいずれも周囲とのかかわり合いの中で生まれる」と述べましたが、それが行われる代表的な場所が組織であり、チームです。
私は「そこしかない」とさえ思います。
つまり、人間は組織やチームに承認され、そこから尊厳を得ることが「自己実現」のプロセスで不可欠なのです。
私が再認識したのはこの点です。
では、それは何故か?
チームに承認され、チームから尊厳を得るというのが「利他」だからです。
FBL大学の方はご理解いただけると思いますが、私はこのことを一貫してお伝えしています。
「我欲のリーダー」に「利他の精神」はありません。
だから、常に態度も言動も「利己」なのです。
このことは私が「起業したい人、独立したい人は結果を出せる人間になるまで、徹底的に組織で修業すべきである」と主張してきたことの「解」でもあります。
この説明でわかると思いますが、それをしないというのは「第三階層と第四階層」をすっ飛ばして、いきなり「自己実現」に向かっていることになります。
つまり、「利他」を習得せぬまま自分が勝つことだけに向かってしまうから、いつまで経っても人やチームを勝たすことができないし、愛情や尊厳や承認を得ることもできないのです。
当業界には「起業」を煽る向きもありますが、私が「無責任だ」と言っているのは、多くのケースでこういった前提が存在していないからです。
「自己実現」には段階があります。
上司ならまずは部下スタッフを勝たす。そして、チームも勝たす。
部下スタッフならまずは上司を勝たす。そして、チームも勝たす。
「自己実現」は「それから」ということです。
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by fitnessbiz-01
| 2016-05-17 18:16