No.4167 2月5日（火）：「ＣＥＯ病（社長病）」と「起業病」

こんにちは。遠藤です。何ともあっという間に時が過ぎ去る今日この頃です。

さて、昨日は「ボスとリーダーの違い」を記しました。

関連して参考にした本には「ＣＥＯ病」という記載もありました。

日本的にいえば「社長病」です。

そのまま転記すると「周囲からあがめられて采配をふるい、完璧な人間だと思われたがる」となります。

私が翻訳すると「本人は否定しているが、実質的に周囲はイエスマンで固められ、イエスマンを含めた利害関係者に『〇〇社長は凄い』と思われたがるし、言わせたがる」という感じになります。

我ながら「あまりにも見事な表現」です(笑)(笑)

所謂、「レガシータイプ」に例外なく見られる病状です。

そういう人たちとは一線を画したいところですが、対する若手グループも負けてはいません。

「起業」をすると、あたかも「凄いことをした」「自分は特別な人間である」的な振る舞いをする人がいます。

思わず、起業家交流会とかに行ってみたりしてですね。

「凄い人たちの仲間入りをしました」的な。

こういうタイプは「社長病予備軍」と言っていいでしょう。

そんなこともあって、私は最近、「起業」という表現をできるだけ使いたくないと考えるようになりました。

上記のような勘違いをする人がいることからも明らかなように、「起業」という言葉の中に「特別なことをしている」とか「特別なことをした人」というニュアンスがあるからです。

「まったくそんなことはない」のにです。

なので、できるだけ「独立」という表現を使うようにしています。

「独立自尊の精神」は誰もが共通的に持つ必要があるからです。

念のため確認しておきますが、「起業」したからといって「独立したこと」にはなりません。

起業したところで、精神的にも経済的にも自立していない人はたくさんいます。

大切なのは組織に中にいようが、起業していようが「独立した個であること」です。

そもそも、そこに至るまで組織の中で評価されていなかった人間が、何故に起業しただけでいきなり凄い人になるのかということですよ。

そんなことがあるわけがないのです。

「社長病」があるとすれば、「起業病」もあるのかなと。

決して、世間一般の煽りに乗じないことです。

常に言っています。

「評価されるのが先」

「一人前になるのが先」

「信頼される人になるのが先」

これらがない状態で起業しても、どこかで足元を救われることになるだけだと思います。

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