2019年 12月 27日
No.4492 12月27日(金):「健康診断」ではなく「病気診断」をやっている |
こんにちは。遠藤です。本日、金曜日はFBL大学のオンラインセミナーの公開日です。
第4週目は「リアルタイム・ケーススタディ(健康産業界を斬る)」です。
なお、ご案内メールが届かない方はメールアドレスを変更したとか、受信拒否設定になっているなどの原因があります。当方からはどうしようもできないので、該当されている方は自主改善をお願いします。
また、Gmail系は迷惑フォルダに行きやすく、iCloud系、Hotmail系は届きづらいようなので、該当されている方はご注意ください。
さて、今年最後の「健康の話」を。
直近のプレジデント誌と文藝春秋が健康に関する記事を掲載していました。
プレジデント誌は「信じてはいけない健康診断」。
文藝春秋は「日本人よ、健康神話を棄てよ!」です。
プレジデント誌は少し内容に偏りがある印象でしたが、それでも以下の客観データ(OECDの調査)には納得しました。
それは「自分が健康だと思っている人の割合」はアメリカ人が約90%なのに対して、日本人は約30%しかいないというものです。
見ての通り、スペインの約75%、イタリアの約65%に比べても半分以下の数字です。
では何故こうなるかと言えば、答えは簡単です。
それはマスコミや専門家が「不安を煽っているから」です。
なんでもかんでも、二言目には「リスク」とか「身体に悪い」ばかりです。
こんな情報ばかり浴びていれば、誰もが不安になります。
では何故「不安を煽るか」といえば、その方がビジネスになるからです。
本日開催したMTGでもそういう話になったのですが、今、日本で行なわれているのは「健康診断」ではなく「病気診断」です。
全体的には何も問題がないのに、1ヶ所でも異変があるとそこが過剰に問題視される。
例えば、三浦雄一郎さん。
報道によると血圧にも体重にも問題があるし、膝も悪い。
三浦さんは「身体に悪い」と指摘する専門家がいる「肉」中心の食事をしていることでも有名です。
第4週目は「リアルタイム・ケーススタディ(健康産業界を斬る)」です。
なお、ご案内メールが届かない方はメールアドレスを変更したとか、受信拒否設定になっているなどの原因があります。当方からはどうしようもできないので、該当されている方は自主改善をお願いします。
また、Gmail系は迷惑フォルダに行きやすく、iCloud系、Hotmail系は届きづらいようなので、該当されている方はご注意ください。
さて、今年最後の「健康の話」を。
直近のプレジデント誌と文藝春秋が健康に関する記事を掲載していました。
プレジデント誌は「信じてはいけない健康診断」。
文藝春秋は「日本人よ、健康神話を棄てよ!」です。
プレジデント誌は少し内容に偏りがある印象でしたが、それでも以下の客観データ(OECDの調査)には納得しました。
それは「自分が健康だと思っている人の割合」はアメリカ人が約90%なのに対して、日本人は約30%しかいないというものです。
では何故こうなるかと言えば、答えは簡単です。
それはマスコミや専門家が「不安を煽っているから」です。
なんでもかんでも、二言目には「リスク」とか「身体に悪い」ばかりです。
こんな情報ばかり浴びていれば、誰もが不安になります。
では何故「不安を煽るか」といえば、その方がビジネスになるからです。
本日開催したMTGでもそういう話になったのですが、今、日本で行なわれているのは「健康診断」ではなく「病気診断」です。
全体的には何も問題がないのに、1ヶ所でも異変があるとそこが過剰に問題視される。
例えば、三浦雄一郎さん。
報道によると血圧にも体重にも問題があるし、膝も悪い。
どう考えても「不健康」です。
しかし、86歳で南米大陸最高峰のアコンガクアに挑み、90歳でエベレストを目指すという。
しかし、86歳で南米大陸最高峰のアコンガクアに挑み、90歳でエベレストを目指すという。
三浦さんは「身体に悪い」と指摘する専門家がいる「肉」中心の食事をしていることでも有名です。
「では、三浦さんは不健康なのか?」ということですよ。
このことと関連したことが文藝春秋にも記されていました。
語っているのは帝京大医学部准教授の新見正則先生です。
これまで紹介してきたことはないと思いますが、新見先生は「健康マニア、何が楽しい ~体にいいことばかりやってて疲れない?~」という本を出版しています(他にも多数あり)。
これが実に痛快で面白い。
トレーナーは読んだ方がいいと思います。
※こちらから購入できます。
この本が批判的な内容かというとまったく違います。
新見先生は2013年に「イグノーベル賞」を受賞しています。
「イグノーベル賞」とは人々を笑わせるような実験内容で、かつとても考えさせられる結果に対して与えられる国際的な賞です。
そこで「心臓移植をしたマウスに、何の音楽や音を聴かせれば生存期間がもっとも延びるか」という研究で「医学賞」を受賞しています。
このノリですから面白いのです。
その新見先生が「健康産業は不安を煽って儲けている」と指摘した上で、以下のように指摘しています。
「今の世の中は『一点主義』で『これをすれば元気になる』『これをすれば病気にならない』とかばかり。それを顧客も望んでいるし、企業もそれで儲けている。『タバコ嫌い』も同様だ。『タバコ嫌い』というのは『一神教』とそっくりだ。タバコはタバコだけを見ると身体に悪い。でも、もっと広く大きな地図を描けば、いろんな良いことをしている。今の日本にはそういう寛容さがなくなっている」
私はこの考え方に拍手喝采を送りたいと思います。
新見先生は以下のようにも言われています。
「そもそも身体に悪いことは何でも楽しくて、楽しいことはストレス解消になる」
実に秀逸な表現です。
「身体に悪いことは身体にいい」のです。
要はメチャメチャ捻れているし、矛盾しているということです。
良いことと悪いことが循環しているのが人生だし、そこに面白さがあるのでしょう。
同誌にも記されているのですが、今の世の中は「交通事故に遭うリスクを恐れて外に出ないような人が、外に出ている人に対して無知だとか意識が低いとか言っているようなもの」です。
そういう人は三浦さんのところへ行って「健康に悪いから登山はやめるべきです。だって長生きが大事じゃないですか」とお節介な忠告をしてあげましょう。
よく「自分を変えたい」という人がいます。
でも、それって視点がおかしいですよ。
何故なら「暗い自分」が「明るい自分」になったって「明るくてウザい」と言われたら何も変わったことにはならないからです。
変えたいのは「自分」ではなく「人生」ですよね。
だから私は「自分を変えるのではなく、人生を変えるアプローチが大切だ」と言うのです。
「健康」も同じです。
「健康」になったところで「人生」が変わらなければ意味がありません。
三浦さんのように数値的、状態的には「不健康」でも「素晴らしい人生」を送られている方はたくさんいます。
私は「それこそが健康である」と思います。
ちょっと長くなりましたが。。
私の考え方を「今年最後の健康話」として記しておきます。
*****************
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このことと関連したことが文藝春秋にも記されていました。
語っているのは帝京大医学部准教授の新見正則先生です。
これまで紹介してきたことはないと思いますが、新見先生は「健康マニア、何が楽しい ~体にいいことばかりやってて疲れない?~」という本を出版しています(他にも多数あり)。
トレーナーは読んだ方がいいと思います。
※こちらから購入できます。
この本が批判的な内容かというとまったく違います。
新見先生は2013年に「イグノーベル賞」を受賞しています。
「イグノーベル賞」とは人々を笑わせるような実験内容で、かつとても考えさせられる結果に対して与えられる国際的な賞です。
そこで「心臓移植をしたマウスに、何の音楽や音を聴かせれば生存期間がもっとも延びるか」という研究で「医学賞」を受賞しています。
このノリですから面白いのです。
その新見先生が「健康産業は不安を煽って儲けている」と指摘した上で、以下のように指摘しています。
「今の世の中は『一点主義』で『これをすれば元気になる』『これをすれば病気にならない』とかばかり。それを顧客も望んでいるし、企業もそれで儲けている。『タバコ嫌い』も同様だ。『タバコ嫌い』というのは『一神教』とそっくりだ。タバコはタバコだけを見ると身体に悪い。でも、もっと広く大きな地図を描けば、いろんな良いことをしている。今の日本にはそういう寛容さがなくなっている」
私はこの考え方に拍手喝采を送りたいと思います。
新見先生は以下のようにも言われています。
「そもそも身体に悪いことは何でも楽しくて、楽しいことはストレス解消になる」
実に秀逸な表現です。
「身体に悪いことは身体にいい」のです。
要はメチャメチャ捻れているし、矛盾しているということです。
良いことと悪いことが循環しているのが人生だし、そこに面白さがあるのでしょう。
同誌にも記されているのですが、今の世の中は「交通事故に遭うリスクを恐れて外に出ないような人が、外に出ている人に対して無知だとか意識が低いとか言っているようなもの」です。
そういう人は三浦さんのところへ行って「健康に悪いから登山はやめるべきです。だって長生きが大事じゃないですか」とお節介な忠告をしてあげましょう。
よく「自分を変えたい」という人がいます。
でも、それって視点がおかしいですよ。
何故なら「暗い自分」が「明るい自分」になったって「明るくてウザい」と言われたら何も変わったことにはならないからです。
変えたいのは「自分」ではなく「人生」ですよね。
だから私は「自分を変えるのではなく、人生を変えるアプローチが大切だ」と言うのです。
「健康」も同じです。
「健康」になったところで「人生」が変わらなければ意味がありません。
三浦さんのように数値的、状態的には「不健康」でも「素晴らしい人生」を送られている方はたくさんいます。
私は「それこそが健康である」と思います。
ちょっと長くなりましたが。。
私の考え方を「今年最後の健康話」として記しておきます。
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by fitnessbiz-01
| 2019-12-27 17:57