2008年 11月 23日
No.440 11月24日(日):フィットネスお悩み相談Vol.67 |
★このブログは毎日更新予定です(意気込みレベル)。
※毎週日曜日は「フィットネスお悩み相談」をお届けしています。
【今回のお悩み内容】
「以前、セミナーを受講したものです。経歴の中で、『収益感覚のない会社を退職した経緯』を話されていましたが、私のクラブも利益は経営者だけが知っており、現場は在籍を追求する様に言われています。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
こういうクラブが多いようですね。私には理解できませんが、このようなクラブは大きく以下の2つの特徴があります。
1、ワンマン経営者である。
2、「フィットネスクラブの収入の大半は在籍数で決まるから、そこを重視すればいい。経費はほぼ固定なので大きく変動しない。」という考え方をしている。
1は共産国家のようなものです。情報は一部の経営陣が管理し、スタッフは経営陣の決定通りに従順にふるまう。こういう組織(個人)が生存できるのは、競争環境がない場合だけです。共産国家や(私が退職した財団法人)は国内や組織内で物事が完結しているからいいですが(今はそうも言えませんが・・)、民間クラブは競争環境に置かれていますから、いつか必ず崩壊します。
2は相変わらず「この業界は施設中心の単純な産業です」と言っているだけだと思います。私はフィットネスクラブの収益構造は「在籍を管理していれば事足りる」というほど簡単ではないと思っています。「在籍が一定」という条件下でも・・単価が下がれば売上は落ちるし、回収率が1%落ちればアルバイトさん数名分のコストが増えたと同じ、入会数と退会数のバランスが変われば売上は変わります。その他にも影響因子はたくさんあります。経験からも「数字が読めないマネージャー」が担当するクラブの業績がよかったことはありません。
何よりもこのような環境下で社員は成長できるのでしょうか?もっとも、この業界には「現場大好き!数字大嫌い!」というスタッフが多いので、管理する項目が少ないほど喜ぶ人が多いかもしれませんが、30才も過ぎてマネジメントスキルを磨いていない者は、存在価値を減じていくばかりです。これは流行のパーソナルトレーナーにしても同じことです。
もっとも・・一番大切なことは「自分は将来どうなりたいのか?」というあなた「志」です。
そのような環境で安住し続ければ、自分のポテンシャルも発揮できぬまま、そこそこの生活レベルで一生を送るか、大手クラブに買収されて居酒屋で「後の祭り」を愚痴るか、はたまた、クラブが閉鎖して路頭に迷うか、といった将来が濃厚です。
行動というのは「志」の強さによって、自動的に決まるものです。
ただし、業界内に溢れる安直な転職は奨励しません。A社で活躍できない者が、B社、C社と転職したところで、変わったのは環境だけで、その人の思考や習慣は変わらないからです。
もしも、あなたが「利益感覚が必要」と思うなら、経営者に直談判し、可能な数字を公開してもらい、自分の出来うるコミットをし、「行動」してみてはいかがでしょうか?現環境下でもできることはたくさんあると思います。
******************
★ご質問、ご感想は以下のアドレスへ!お気軽にどうぞ!
info@fitness-biz.net
★2007年7月~2008年5月執筆「フィットネズビズのお悩み相談(全45回)」はこちら!
★フィットネスビズのメルマガ「マネジメント大学」の無料登録はこちら!
※毎週日曜日は「フィットネスお悩み相談」をお届けしています。
【今回のお悩み内容】
「以前、セミナーを受講したものです。経歴の中で、『収益感覚のない会社を退職した経緯』を話されていましたが、私のクラブも利益は経営者だけが知っており、現場は在籍を追求する様に言われています。」
【現場たたき上げの遠藤からのアドバイス】
こういうクラブが多いようですね。私には理解できませんが、このようなクラブは大きく以下の2つの特徴があります。
1、ワンマン経営者である。
2、「フィットネスクラブの収入の大半は在籍数で決まるから、そこを重視すればいい。経費はほぼ固定なので大きく変動しない。」という考え方をしている。
1は共産国家のようなものです。情報は一部の経営陣が管理し、スタッフは経営陣の決定通りに従順にふるまう。こういう組織(個人)が生存できるのは、競争環境がない場合だけです。共産国家や(私が退職した財団法人)は国内や組織内で物事が完結しているからいいですが(今はそうも言えませんが・・)、民間クラブは競争環境に置かれていますから、いつか必ず崩壊します。
2は相変わらず「この業界は施設中心の単純な産業です」と言っているだけだと思います。私はフィットネスクラブの収益構造は「在籍を管理していれば事足りる」というほど簡単ではないと思っています。「在籍が一定」という条件下でも・・単価が下がれば売上は落ちるし、回収率が1%落ちればアルバイトさん数名分のコストが増えたと同じ、入会数と退会数のバランスが変われば売上は変わります。その他にも影響因子はたくさんあります。経験からも「数字が読めないマネージャー」が担当するクラブの業績がよかったことはありません。
何よりもこのような環境下で社員は成長できるのでしょうか?もっとも、この業界には「現場大好き!数字大嫌い!」というスタッフが多いので、管理する項目が少ないほど喜ぶ人が多いかもしれませんが、30才も過ぎてマネジメントスキルを磨いていない者は、存在価値を減じていくばかりです。これは流行のパーソナルトレーナーにしても同じことです。
もっとも・・一番大切なことは「自分は将来どうなりたいのか?」というあなた「志」です。
そのような環境で安住し続ければ、自分のポテンシャルも発揮できぬまま、そこそこの生活レベルで一生を送るか、大手クラブに買収されて居酒屋で「後の祭り」を愚痴るか、はたまた、クラブが閉鎖して路頭に迷うか、といった将来が濃厚です。
行動というのは「志」の強さによって、自動的に決まるものです。
ただし、業界内に溢れる安直な転職は奨励しません。A社で活躍できない者が、B社、C社と転職したところで、変わったのは環境だけで、その人の思考や習慣は変わらないからです。
もしも、あなたが「利益感覚が必要」と思うなら、経営者に直談判し、可能な数字を公開してもらい、自分の出来うるコミットをし、「行動」してみてはいかがでしょうか?現環境下でもできることはたくさんあると思います。
******************
★ご質問、ご感想は以下のアドレスへ!お気軽にどうぞ!
info@fitness-biz.net
★2007年7月~2008年5月執筆「フィットネズビズのお悩み相談(全45回)」はこちら!
★フィットネスビズのメルマガ「マネジメント大学」の無料登録はこちら!
▲
by fitnessbiz-01
| 2008-11-23 23:02